フランス奮闘記録

とうとう泣いちゃった

私ではありません。

 

語学クラスのシャイマちゃんです。シャイマはヨルダン出身でオマーン?かカタールで成長したイスラム系ビジネス女子。お仕事は生物学者だった。

おそらく中東ではバリバリやっていたんだろうなという印象。

彼女は私の1歳下だけど子供は2歳で、結婚してフランスにやってきた。少し似たものを感じるシャイマちゃん。

 

前期はよく発言していたし、明るい印象だったけど後半から卑屈になっている感じがして疲れも見えていて大丈夫かなとみんな心配していた。

後期はますます顕著になっており、よくマダムに噛み付くし、知識披露の場があればここぞとばかりに出てくるし、他の生徒に間違いを指摘されると倍返しくらいの反発をする。

自尊心を保つのに必死な様子が痛々しいほど見えてきた。

仕事がしたい。お金のためではない。自分の存在価値の確認のため。でもこの国では自分が今まで積み上げてきたキャリアは全て無になっている。

子供の面倒は大変。夫は出張ばかり。ということだから疲れてるんだろうな、、と思って最近見ていた。

 

この日は「pour」の使い方、将来の予測について勉強していて、マダムが例として「いつまでフランスにいる予定ですか」という質問に対して「pour」を使って答えるというやりとり。

 

それの質問を受けたシャイマは、ついに言葉がつまり「....いつ帰れるかわからない」

といって泣いた。。。

 

それを見たクラスメイトの女子半分はみんな首を大きく縦に振った。もらい泣きする子もいた。何だろう。やっぱり国は違えど「仕事ができない。」「友達がいない。」「コミュニティがない。」ということがどれだけ人を辛くさせるか。

日本にいたら当たり前すぎてわからないことだった。ここにきてよくわかった。私だけじゃない。どの国の子も辛い気持ちなんだ。それでもフランス語を身につければ先が広がると思って頑張っている。

 

語学のクラスは言語以外の学びが多い、さらに自分の精神安定のために本当に申し込んでよかった。