フランス奮闘記録

安月給で働くということ。仕事の金銭価値

まず仕事の必要性に関して

 

私は今夫の稼ぎで生活できている。

 

それでも私は仕事をしたかった。自分の職歴に大きな穴を開けたくなかった。よく「仕事はいつでもできる」という人がいるけど、私はそうは思わない。鈍っていく感覚があるし、離れれば離れるほどその感覚を取り戻すには時間がかかると思っている。

 

仕事するのが本当に「いいこと」なのかという問いは人それぞれ。だからこうあるべきということは全く言えないものの、仕事をしている自分が好きだし、仕事で関われる新しい世界。そして乗り越えた時の達成感は何にも代えがたいものがあるんです。

生活していくためのものだからこそ、今生活できている私がそれでも仕事を求めるのはやっぱりストレスかかっても楽しいからということ以外ないかな。

 

求人は物件探しと同じで流れていくものだし、アンテナ張ってこれは!と思うものをキャッチしないと次いつ出会えるかわからない。同時に出会ってもすぐに職につけるわけではないので、やはり完全引退しない限り子育て中でも自分のキャリアに敏感になっておく必要あるのではないかなと思う。

 

では次に対価に関して妥当なお給料ってなんなのという話。今の仕事は正直安月給。今結果もある程度出したあと振り返れば私の働きに対して今のお給料はもらうべき報酬の30%くらい。

 

でも初めは全くモノにならない可能性もあったし、どうなるかわからない状況から始めたので私の将来価値がかなり割引かれた結果として妥当な給料だと思っていた。しかし今ある程度の時間が経って、結果も見えてきたため、「これは少ないお給料」ということが言える。

 

初めは新しい業務だし「経験」を買いに行った。という感覚が強い。「若い時の苦労は買ってでもしろ」と言うのは実感していて、苦労を乗り越えて得てきたものが多いほど、自分の引き出しになるし武器になる。そこから次のステップに繋がると思っている。その点この仕事を受けた当時、私は若くないけど、国が変わった、言語ハンデも大きいというリセットもあり、就活も苦戦したし、仕事にありつくということが大変だったので「苦労は買って」したと考えている。

 

それから1年。職歴としては意味ある収穫を得たので、これからの出産育児がある程度落ち着く半年後には次のステップに行こうという思いが強い。もし今のところに戻って欲しいと言われたらお給料は今の3倍、もしくは2倍は要求するつもりでいます。

 

ではこれからこの仕事を始める人に「安月給だけど頑張って」って言えるかというと、前段の通りこの仕事は未経験者がほとんどだけど、対価についてはそれはその人が決めることで単純なことじゃないんだよね。考え方によってはこの経験が将来の職のチャンスに繋がる可能性がある。一方で目の前の時間との対価だけで考えると安すぎると捉えることもできる。

 

今のお仕事で仲間が増えてきて処遇に対しての考え方も色々とある。もちろんきちんと生活できるレベルのお給料をもらっていた前職では考えられない問題だけど、逆にいうと前職では自分がいくらもらうべきとか業務への対価という点についてきちんと考えてこなかった。

こうやって真剣にお給料について考える機会ができたことがありがたい。自分の市場価値についてかなり真剣に考えることができたので、記録したいと思ったのでした。