フランス奮闘記録

元同僚に会った

今日は色々会って出張中の元同僚に会えた。

 

前職で長い間一緒に仕事をして来て、その同僚の性格や考え方など結構理解している間柄。お友達というよりも仕事仲間という感じかな。

 

その同僚も部署が変わって、新天地で一生懸命やっている。でも話を聞けば聞くほど辛くなってしまったのです。

 

だってその同僚は優秀、頭脳明晰、明るい、面白い、ガッツがある、アイディアもある。はっきり行って私が仕事して来た人たちの中でもトップに入るくらいの切れ具合で、一緒に仕事をしていていつも刺激になっていた。

 

そんな同僚からこぼれる内容は社内業務の多さや、組織的に戦略のない日々に対する不安。その中で自分なりの独自性や結果を出そうともがいているのもよくわかった。そしてその結果も出始めていた。それでもそれが否定されている。

もう何が起こっているのか、かつて自分が居たところだから、痛いほどよくわかる。なんなら聞いていて吐き気を感じてしまったのです。

 

今私は、お客様と自分の考えだけで動いていて、そこにいらぬ忖度や、意味のない業務は全く発生しない。こんなシンプルなことが組織が大きくなるとそうならない。

 

そんなことは、大企業で働いている人は、誰でもわかっているけど、10年、20年とその価値観にどっぷりになっていくと、変えることができないんです。一方でちょうどチャレンジができる年齢に差し掛かった頃、すでに守るべき家庭があり、資産ができる。

経済的、社会的安定性という麻薬中毒のような環境が変化を望むその感覚をどんどん麻痺させる。その辺が見えてくる段階になったんだなと。感慨深い(というのか?)ものを感じたのでした。